2022/05/24

3DCG制作の代表ソフトBlenderとは? 基本的な機能やUnityとの違いを紹介

3DCGやVRで使用するアバターの制作ツールとして、Unityと並んでよく耳にするのがBlenderです。しかし、実際になにが出来るツールなのか、どのような時に使えるのか、分からない方も多いのではないでしょうか。
今回は、Blenderの基本的な説明とUnityとの違いについて紹介します。

Blenderとは

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Blenderとは、簡単に言えば3DCGを作成するためのソフトウェアです。その機能は数多く、3DCGに関することなら、モデル作成から映像制作までほぼすべてのことができる万能ツールになっています。

近年耳にする機会も増えたBlenderですが、実は初版リリースは1998年です。開発からすでに25年以上の年月が経つ古いソフトウェアですが、常にアップデートが続けられているため、現在でも最新の3DCG制作ツールとして全世界で愛用されています。

Blenderがここまで人気な理由の1つとして、オープンソースのフリーウェアであることがあげられます。つまり、誰もが完全無料で使えるツールということです。それでいて機能面では商用アプリに劣らず優秀で、プロの現場でも使われている「Maya」等の入門として始める方も多くいます。

日本語やマルチプラットフォームにも対応しているので、使い方が日本語で多く紹介されているのも、利用者が多い理由でしょう。

Blenderの特徴的な機能

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ここでは、Blenderの機能を説明します。これを見れば、Blenderでどのような作業が出来るのか分かるので、3DCG制作ソフトで悩んでいる場合は参考にしてみてください。

モデリング

モデリングは、3DCGのモデルやオブジェクトを作る工程です。CGアニメーション作品のキャラクターや建物、車といったものはすべて、モデリングによって作られています。メタバースで利用できるアバターやVtuberのモデルも、すべて3Dモデリングで作られたものです。

Blenderには「スカルプトモデリング」という機能もあり、粘土のように直感的に形を作り上げていくモデリング方法もあります。

また、作成したモデルやオブジェクトはソフト内のツールを使うことで、色付けや質感の調整をすることができます。

リギング・アニメーション

リギングとは、モデリングで作成した物体を動かすための「リグ」を作る作業です。モデルを作っただけでは動かすことができませんから、キャラクターの場合は現実の人間同様にボーン(骨)を設定してあげなくてはなりません。骨や関節がないと動くことができないのは、現実の人間も3Dモデルも同じなのです。

Blenderでは高品質のリギングが行えるだけでなく、アニメーションツールによってキャラクター等を鮮明に動かすことができます。アニメーションツールにはサウンド同期もついており、映像制作を行うことが可能となっています。

エフェクト・演出機能

Blenderでは、映像に数多くのエフェクトやライティングを効かせて、3D空間をリアルに演出することができます。また、モーショントラッキング機能を使えば、実写撮影したカメラの動きを分析して、再現することも可能です。たとえば、実写の世界に3DCGモデルを合成して動かしたり、一部をCGと差し替えたりすることもできるようになります。

レンダリング

Blenderにおけるレンダリングとは、制作した3DCGを書きだすことで映像や静止画として再生可能にする作業です。サイクルレンダリングエンジンというエンジンが使われており、VRレンダリングもサポートされています。

BlenderとUnityの違い

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Blenderが3DCGモデルや映像作品を制作するツールであることに対し、Unityはモデリングした素材を組み合わせてゲーム等のシステムを作るツールになっています。

Blenderで制作した風景やオブジェクト、キャラクターは、物体もしくは映像作品です。アニメーションという形で動きをつけることはできますが、ゲームのように選択肢によって違う動きをする設定等はできません。
一方Unityは、モデリングした物体を登録・設定することで、リアルタイムで実写の動きと連動するアバターやゲームのキャラクターとして操作ができるようになります。このように、BlenderとUnityでは基本的な役割が異なります。

まとめ

今回は、3DCG制作ソフトであるBlenderの基本的な機能やUnityとの違いを紹介してきました。Blenderは機能が非常に多く、始めは出来ることが多すぎて困惑するかもしれませんが、使いこなせるようになれば優秀な無料ソフトウェアとなっています。3DCG制作に興味を持った個人の方が始めてみるケースも多いため、気になる方は一度試してみてはいかがでしょうか。