日本語の語源~表現の歴史を感じよう~

2021/03/15

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普段何気なく使っている言葉でも、よく考えてみると由来がよくわからない言葉もあるのではないでしょうか。例えば、「コツをつかむ」や「うやむや」といった表現はよく使うと思いますが、よく見てみると不思議な表現ですよね。この記事では、そのようなよく使う言葉の語源をご紹介していきます。

よく使う言葉の語源

コツ

物事をおこなうときの勘どころを「コツ」と表現します。「コツ」は漢字では「骨」と書き、骨は人体の中心にあり重要な部分であることから、このような意味になったと考えられています。

うやむや

存在するのか否かはっきりしない様子を漢文調で書くと、「有り耶無し耶」となります。これを漢字のみとすると「有耶無耶」となり、ひらがな表記とすると「うやむや」になることから、曖昧な様子を指して「うやむや」と表現することになりました。

虎の巻

「虎の巻」は、秘伝書のことや講義の際のネタ本のことを意味します。中国の周時代の兵法書である六韜(りくとう)の1つ、虎韜(ことう)に、戦略・用兵の奥義が書かれていたことから、現在の意味となりました。

あっけらかん

「あっけらかん」とは、物事を気にせず、堂々としている様子のことをいいます。これは、口を大きく開けてぼんやりとする様子である「あんけ」に、状態を示す「ら」、接尾語の「かん」がついた「あんけらかん」が変化したものと考えられています。

かわりばんこ

かわりばんこの「ばんこ」とは、諸説あるものの、代わり合ってするという意味の「代わり番」が変化してできた話し言葉であるといわれています。

いびつ

「いびつ」とは、形が整わずゆがんだものを指します。元々は、釜で炊いたご飯を竹で編んだ飯櫃(めしびつ)に移しており、この飯櫃の形が本来の楕円形からゆがんだ際に「いびつ」といったことがはじまりであるといわれています。

おじゃん

「おじゃん」とは、物事が駄目になることを意味します。この「おじゃん」の語源は、諸説ありますが、江戸時代において火災が鎮火した際に「しゃんしゃん」と半鐘をならしたことに由来するという説が有力です。

そんじょそこら

「そんじょそこら」は、「そこら」を強調する表現となります。「そんじょ」は、事物や場所などを具体的な名前を挙げずに示したいときに用いる「その定(じょう)」が変化したものだと考えられています。

あてずっぽう

「あてずっぽう」の語源は、根拠なく推し量るという意味の「当て推量」という言葉になります。「当て推量」→「あてずい」→「あてずい坊」→「あてずっぽう」という変化をしてきたといわれています。

おべっか

「おべっか」の語源は、神事・祭事の際に、穢れをうつさないように炊事の火を別にすることをさす「別火」にさかのぼるといわれています。「別火」の意味を知らない人が、調子よく「おべっか」といった様子から、相手の機嫌をとるためにへつらう様子を指すようになったといわれています。

おわりに

普段何気なく使用している表現に、このような面白いルーツがあったとは!と思った人も多いのではないでしょうか。日本語の語源について知っていくと、表現の歴史を感じることができますね。

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