熟語の基本~「重箱読み」と「湯桶読み」~

2021/03/14

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日本語の表現において、熟語はなくてはならないものです。しかしながら、小学生の頃に学習した2字熟語の読み方である重箱読みや湯桶読みについて、聞いたことはあっても、正確に説明できる人は少ないのではないでしょうか。この記事では、2字熟語の読み方について説明したうえで、よく目にする基礎的な2字熟語のうち、比較的読み間違いやすいものをご紹介していきます。

2字熟語の読み方

2字熟語の読み方を説明するには、漢字の音読み・訓読みの知識が必要です。漢字における音読みとは、それだけでは意味が通じない読み方をいい、訓読みとは、それだけで意味が通じる読み方をいいます。
例えば、「下」という漢字の読み方では、「か」や「げ」はそれだけで意味が通じないので音読み、「した」はそれだけで意味が通じるので訓読みとなります。

2字熟語の読み方は、音読みと訓読みの組み合わせで決まるため、下記の4パターンの読み方があることとなります。
・音読み×音読み
・訓読み×訓読み
・音読み×訓読み(重箱読み)
・訓読み×音読み(湯桶読み)

音読み×訓読みが、「重箱(じゅうばこ)読み」と呼ばれているのは、「重(じゅう)」という漢字の音読みと、「箱(はこ)」という訓読みから成り立っているためです。

他方、訓読み×音読みが、「湯桶(ゆとう)読み」と呼ばれているのは、「湯(ゆ)」という漢字の訓読みと、「桶(とう)」という漢字の音読みから成り立っているためです。なお、この「桶」という漢字は、「おけ」とも読むことから、「湯桶」を「ゆおけ」と読むこともできますが、これでは訓読み×訓読みとなってしまうため、「ゆとう」と読むのが、漢字の読み方に関連した呼称としては適切です。

この2字熟語が読めますか

以下では、基礎的な2字熟語のうち、比較的読み間違いやすいものをご紹介していきます。

①出納

読み方は、「すいとう」です。収入と支出を意味し、収入と支出を記録した帳簿の名称として「出納帳」と用いられることが多いです。

②虚空

読み方は、「こくう」です。何も存在しない空間のことを指します。

③今昔

読み方は、「こんじゃく」です。文字どおり今と昔のことを指します。

④口述

読み方は、「こうじゅつ」です。口で述べることを意味し、口頭で行われる試験のことを「口述試験」といわれることに用いられます。

⑤辟易

読み方は、「へきえき」です。勢いや困難におされて、尻ごみをすることを意味します。

⑥罪業

読み方は、「ざいごう」です。罪となるべき悪い行いのことを指します。

⑦体裁

読み方は、「ていさい」です。外から見た様子を意味し、「体裁を整える。」といった表現として用います。

⑧悪寒

読み方は、「おかん」です。発熱した際の寒気を指し、「悪寒がする」といった表現として用います。

⑨戸外

読み方は、「こがい」です。家の外のことを指します。

⑩苦汁

読み方は、「くじゅう」です。つらい経験のことを指し、「苦汁を嘗(な)める。」といった表現として用います。

まとめ

以上、熟語の基本についてご紹介していきました。読み方の知識をもっておくと、読み間違いが少なくなり、正しい熟語の使用につながると思いますので、ご参考にしていただけますと幸いです。

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