日本語文における様々な節

2021/03/05

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私たちは、より複雑な内容を伝えるために、複数の文を組み合わせた文章を使います。このような複数の文によって成り立つ文のことを「複文」と呼びます。複文の中に組み込まれた文のことを「節」と呼びます。「節」には、様々な種類があり、それぞれ果たしている役割が異なります。そこで、この記事では、日本語文における「節」の種類を説明していきます。

節の種類

まず、「節」の種類を説明します。「節」には、主題を伝える「主節」と、主題を構成する要素をさらに詳しく説明する「従属節」とがあります。さらに、「従属節」は、主題を構成する要素にどのように接続するかによって、「連帯修飾節」、「名詞節」、「副詞節」、及び「引用節」の4種類に分けることができます。それぞれの節はどのような役割を果たしているのでしょうか。

連体修飾節

「連帯修飾節」は、名詞に付き、その名詞について詳しく説明する役割を果たします。
例文①:アメリカから帰国した鈴木さんは、休みを取得している。
例文①は、「鈴木さんは、休みを取得している」という「主節」における「鈴木さん」をより詳しく説明しています。「鈴木さん」といった名詞のことを、「体言」ということから、「体言」に係る修飾語ということで「連体修飾節」という名称になっています。「連体修飾節」は、説明する名詞の前に付くことから、最後まで聞かないと何の名詞について説明しているかは分かりません。これは、説明する単語が初めにきて、関係代名詞などで後から説明が加えられていく方法である英語による説明方法と対照的です。

名詞節

「名詞節」は、節自体が名詞化し、文中で名詞と同じ役割を果たします。
例文②:鈴木さんは、佐藤さんが退職したことを聞いた。
例文②は、「佐藤さんが退職した」という言葉が「こと」につくことによって、節全体が名詞化しています。例文②では、「こと」を「の」に言い換えて、「鈴木さんは、佐藤さんが退職したのを聞いた」ともいうことができます。

副詞節

「副詞節」は、文の中で他の言葉の意味をより詳しく説明する副詞のような役割を果たします。
例文③:鈴木さんは、会社に行った時に、業務説明を受けた。
例文③は、「時に」といった時を示す表現に係ることで、副詞的な役割を果たしています。副詞節は、様々な内容で主節を構成する成分を細くすることから、種類も数多くにのぼります。

引用節

「引用節」は、「~と」や「~ように」といった言葉によって導かれ、動詞の表す内容を具体的に示す役割を果たします。
例文④:鈴木さんは、佐藤さんが退職したと言った。
例文④は、鈴木さんが言った内容を具体的に示しています。「言う」という動詞の他にも、「思う」、「命令する」、「頼む」といった動詞に付くことが多いです。

さいごに

長文を読む際には、この記事でご説明した「節」の役割を意識して読み解いていくと、読み間違いを減らすことに繋がります。また、長文を書く際には、それぞれの「節」の役割を意識して、より分かりやすい文書を作成することを心がけていきましょう。

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