格助詞は面白い!日本語文の意味の伝え方

2021/03/01

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日本語の文は、構造としては、述語を中心にシンプルな構造になっています。もっとも、日本語は、英語の様に語順で意味を伝えるものではないため、その構成要素である単語がバラバラに並んでいるだけでは、文章としては成り立ちません。そこで、日本語の単語の集まりを意味のある文章とするために、とても重要な働きをしているのが、「格助詞」です。この記事では、この「格助詞」について説明していきます。

格助詞の役割

格助詞は、主に名詞に付いて、その名詞と他の語との意味関係を示します。これだけでは、具体的なイメージが湧きにくいかと思いますので、下記の例文を使って、その役割を説明します。

例文:イルクーツク アガフォン ブリヌィ グリゴーリー 買った

この5つの単語から成る文章の意味が分かるでしょうか。「買った」以外は、聞いたこともないカタカナ単語で、意味をとることは難しいですよね。では、下記の文章ならどうでしょうか。

例文2:イルクーツクでアガフォンがブリヌィをグリゴーリーと買った

どうでしょうか。単語ごとの正確な意味を捉えることはできなくとも、「イルクーツク」が場所、「アガフォン」が何かを買った人、「ブリヌィ」が買ったもの、「グリゴーリー」が一緒に買い物に行った相手であるということが読み取れたのではないでしょうか。
ちなみに、この例文に出てくる単語は全てロシアのものです。「ブリヌィ」は、ロシア風パンケーキを指します。美味しそうですね。
このように、例文2にみられるような働きをするのが、「格助詞」です。格助詞があることによって、それぞれの単語の役割が明らかになり、日本語文として意味を成すようになります。

格助詞の種類

格助詞には、ガ格・ヲ格・ニ格・デ格・ト格・ヘ格・カラ格・ヨリ格・マデ格の9種類があります。例えば、「ガ格」は述語に対する主語を表し、「ヲ格」は動作の対象や移動の出発点や通過点・経路を表します。それぞれの格助詞の用法をまとめると下記のようになります。
ガ格:述語に対しする主語(主語)
ヲ格:動作の対象や移動の出発点や通過点・経路(目的語)
ニ格:場所や時や到達点といった様々な関係を示す。
デ格:場所や手段・方法や原因・理由といった様々な関係を示す。
ト格:2つ以上の名詞を並べる場合の相手を指す。
ヘ格:移動の方向や着点を示す。
カラ格:範囲の起点を表す。
ヨリ格:比較の基準を示す。
マデ格:事柄が成り立つ範囲の限界点を示す。

格助詞の種類の覚え方として、「鬼までが夜からデート(ヲ、ニ、マデ、ガ、ヨリ、カラ、デ、ヘ、ト)」という語呂合わせがあります。

注意してほしい点

上記で上げた9種類の格助詞は、日本語文法で学ぶものです。学校文法では、「マデ」が入らず、「~ノ」や「~ヤ」が入ります。学校文法で習う格助詞の種類の覚え方は、「鬼が戸より出、空の部屋(ヲ、ニ、ガ、ト、ヨリ、デ、カラ、ノ、ヘ、ヤ)」という語呂合わせがあります。

最後に

単語と単語をつなぐ格助詞は、普段は意識せずに使用しているかもしれませんが、文法的にみると興味深い役割を果たしています。適切な格助詞の使用が、正しい日本語文を作ることに繋がりますので、ぜひ格助詞の役割について押さえておきましょう。

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