日本語の文法は2種類ある!?

2021/03/01

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実は、日本語の文法には、2つの種類があります。日本で暮らしていて、日本語を母国語としている人にとっては、意外と馴染みのない話かもしれませんね。ここでいう2種類の日本語の文法とは、日本人のための国語文法(学校文法)と、日本語を母国語としない外国人に教えるための日本語文法とを指します。学校文法とは、日本人が小中学校で、国語の授業内容として教わるものです。一方、日本語文法とは、第二次世界大戦後、日本の高度経済成長やその後のグローバル化によって日本国外での日本語のニーズが高まり、外国人が日本語を学ぶために発展した文法を指します。

学校文法の問題点

学校文法は、古典文法との継続を優先した結果、必ずしも分かりやすい内容となっていないのが現状です。その内容は、文を文節ごとに分解し、品詞に分類することや、活用形の習得などが中心になっています。日本の学校で国語を習った経験のある皆さんであれば、文章を文節ごとに区切り、どの品詞に当たるかを検討する授業や、活用系の一覧表を暗記する授業を受けた記憶があるのではないでしょうか。もっとも、学校文法として習ったルールは、国語の教室でしか通用しないことも多く、日常的な会話や文書作成に役立てることや、外国人に日本語を教えるために用いるには難しいものになっています。

日本語学習に用いられる日本語文法

他方、日本語文法は、日本語を母語としない外国人が日本語を習得するための文法です。そのため、実践的で分かりやすい内容に整理されています。単なる暗記に留まらず、実践的な使用を念頭に、文型や助詞についても学びます。

「日本語文法」の需要

TOEFLやIELTSのような英語の能力をはかる試験に様々なものがあるように、外国人の日本語能力をはかる試験にも様々な種類のものがあります。その中でも最も代表的な検定の1つといわれているのが、日本語能力試験です。日本語能力試験は、N1からN5のレベルに分かれており、最高難度のN1を取得すれば、なんと医師等の国家試験を受験することもできます。全世界の日本語能力試験の受験者は、2014年度には約60万人でしたが、年々増え続け、2019年度には約117万人にのぼりました。今後、日本語を使いこなそうとする外国人が増え、ますます日本語文法のニーズも高まってくることが予想されます。

最後に

自分の使っている日本語の言葉遣いや文法が正しいのかと悩んだり、もっと綺麗な日本語を使いたいと感じたりしている人は、実は多いのではないでしょうか。
学校文法での学習の経験から、日本語文法は難解である、又は日本語で文法を気にすることは無意味であると感じ、自分の言葉遣いを磨くことを諦めてしまっている人もいらっしゃるかもしれません。今こそ、日本語文法によって日本語を学び直し、正しい日本語を使うことを目指しませんか。

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